ますたーの研究室

英詩を研究している大学院生が、日常に転がるあらゆる「大好き」な物事を気ままに考察・研究するブログです。

わりと本気で、比類なきアニメだと思う。―『ヘボット!』を激推しするヘボ。

1. はじめに

 

ヘボット!』のDVDーBOXを、先ほど予約しました。

 

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↑「やった(ヤッチマッタ)ヘボ。」

 

ヘボット!』ってなんのアニメ?という方が(私のリアル知り合いについては)大半だと思うのですが、プリキュアクラスタおよびニチアサクラスタにとってはおなじみでしょう。日曜の朝7時にやっていたあの「脳が溶けるアニメ」です。

 

まずは、『ヘボット!』そのものの具体的な紹介の前に、今作のDVD-BOXについて説明をしたいと思います。

 

完全予約限定生産の今DVD-BOX、「そもそも予約数が300に達さないと製造しない」というところからスタートしました。

 

300で発売決定。400で収納ボックスとオーディオコメンタリーが追加。500で…、1000で…、というように、予約数が増えていくに従ってどんどん特典内容が豪華になっていきます。

 

そして一番上の3000に達せば「夢の超豪華ハリウッドセレブ仕様」となり、「全話収録のBlu-ray Box」が追加されます。

 

 

 

……え。

 

 

 

「全話収録のBlu-ray Box」が追加特典としてついてきます。

 

 

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↑ほんとその通りだよ……

 

 

「お値段据え置きで「DVD-BOX」の他に「Blu-ray BOX」がついてくる」という頭おかしい仕様が、『ヘボット!』の本質を端的に表していると思うのですが、実は現在(10月13日現在)予約数が3000間近に達しており、締め切りギリギリのタイミングですが、(予約は10月15日まで)もう少しでこの「夢の超豪華ハリウッドセレブ仕様」になりそうなのです。

 

これは、、「予約する」しか、、ないヘボ……。

 

完全に筆者も脳が溶けきってしまったので思わずポチッとしてしまいました。『ヘボット!』恐ろしい……。

 

 

2. 『ヘボット!』を激推しします。

ヘボット!』のことを端的に紹介しましたが、筆者の評価としては『ヘボット!』を表題の通り、「わりと本気で、比類なきアニメだと思う」と激賞しています。

 

実のところ、筆者はプリキュアクラスタであるにも関わらず『ヘボット!』の熱心なリアタイ勢ではなく、まさかの「2017年9月24日放送の最終回のみをリアタイ視聴した」だけでした。

 

さすがに最終回だけ見てもわけがわからなかったのですが、「なんかすごいアニメだ」というのはなんとなく感じたのです。

 

そしてさかのぼって1話から視聴を始め、ここ2週間くらいは死ぬほど『ヘボット!』を見まくっていました。文字通り『ヘボット!』に激ハマりし、沼にずぶずぶと浸かっていったのです。最終的に、先ほどのDVD-BOX予約へと至りました。

 

ついでに言っておくとアニメのBOXを買うのは生まれて初めてです。初めてが『ヘボット!』なのか……。

 

さて、なぜ私がこんなにも『ヘボット!』が好きになったのかを簡単に紹介すると、おそらく「非常にチャレンジングなアニメ作品である」というところにあるのではないかと思います。

 

 

例えばこれは最終回の一幕ですが、『ヘボット!』はもう失うものが何もないからなのか、昨今のアニメ作品に対して非常に好戦的かつ本質的な批判を展開します。

 

ヘボット!』はまさに「見た瞬間に全てが一目瞭然なわかりやすいアニメ作品」の対極にある存在であり、表向きには小学生の男の子をメインターゲットに据えたドタバタギャグアニメの体裁を取っている一方で、一度見ただけでは何を言いたいのかわからない難解な表現方法を多用し、「ループもののSF的世界観」という複雑なプロットを背後に隠し持ちながら、時おりシリアスアニメとしての牙を容赦なく剥き出しにしてきます。

 

幾度となく提示される多数のアニメ・映画作品等のパロディとオマージュ、意味のわからないナンセンスギャグ、朝にふさわしくないえげつない下ネタ、等々が何の脈絡もなく30分間延々と繰り広げられるその独特の作風は、「脳が溶けるアニメ」と呼ぶにふさわしいものとなっています。

 

また、その一方で第1話からしっかりとシリアスなSF的世界観の伏線を張り巡らせており、「ただのナンセンスギャグだと思っていたものが実は重要な伏線だった」という「思いがけない視聴者への裏切り」が『ヘボット!』中毒にさせてきます。

 

 

ヘボット!』がギャグアニメに見えて、実態は巧妙に作り上げられたSF作品であるというは強調しておきたいことです。

 

実のところ、自分も本編を1週しただけなのでよくわかっていないところが多々あります。それも踏まえて『ヘボット!』考察と研究をこれからも続けていきたい所存です。

 

3. 二次創作の推奨

 

また、『ヘボット!』のすごいところは「最終回で公式側が二次創作を推奨した」というところにあります。

 

2017年の10月の番組改編によって「ニチアサタイム」は大きな変化を迎えることとなり、日曜朝7時に続いていた「メ~テレ枠」は40年の幕を下ろすこととなりました。

 

「メ~テレ枠」最後の作品となった『ヘボット!』ですが、40年の歴史の最後を飾るのにふさわしい大作だったと思いますし、最後の最後に「たとえアニメ本編が終わっても、視聴者が思い思いに作品作りをしてくれれば、キャラクターは永遠に生き続ける」という力強いメッセージを残してくれました。

 

前代未聞である公式側の二次創作の推奨について。そもそも『ヘボット!』自体が過去の様々な作品のコラージュの上に、新たな物語世界と表現の可能性を提示しようとした意欲的かつ革新的な作品であったと思います。文学において批評と創作のはざまが曖昧になっていったように、『ヘボット!』においてもオマージュと創作、シリアスとコメディ、意味と無意味、伏線と脱線などの様々な境界線が曖昧となった先に、独特の作品世界とメッセージが出来上がったのだと私は受け取っています。そのような意味において『ヘボット!』は文学的なアプローチを可能とする、研究対象として「興味深い」アニメであり、わりと本気で比類なきアニメだと思うのです。

 

4. おわりに~『ヘボット!』はまたそのうち言及します

本記事では、取り急ぎ「『ヘボット!』のDVD-BOXを予約した」ということと、「現時点で自分の中で言語化できている『ヘボット!』の印象と感想」を紹介しました。

 

非常に熱心な『ヘボット!』考察クラスタによって、『ヘボット!』の作品世界の解明とオマージュ元の推察等の『ヘボット!』研究が進められていますが、正直のところまだ『ヘボット!』の全貌は解明できていないと思います。ですので、(BOXも買ってしまったことだし)私自身も研究対象としてそのうち本格的に扱っていくことにしたいと思います。真面目な話、このアニメは文化研究の恰好の題材でしょう?

 

恐らく、残念ながら日本のアニメの歴史に名を残す「聖典」とはならないマニアックな作品だとは思いますが、すごいアニメであることは間違いないと思いますし、少なくとも私の中の「アニメーション作品の聖典」としてずっと名を残していくことでしょう。

 

ぜひ、見ましょう。そして一緒に脳を溶かしましょう。

↑「ネジ」というモチーフ1つでSF的な世界観をまとめてきたのはマジですごいと思う